エアコンが壊れた⁉エアコンガス漏れ?修理代は?悪いのは誰なのか?素人でもわかる徹底追及

あなたの家のエアコン、メーカーはどこを使っていますか?

  • ダイキン
  • 三菱
  • パナソニック

などの有名メーカーですか?

  • ニトリ
  • アイリスオーヤマ
  • ハイセンス

などの新参メーカーですか?

実はエアコン、いくら新しくてもすぐに壊れるメーカーと、なかなか壊れないメーカーがあることをご存じですか?

今回はお引越しのタイミングでエアコンが壊れた、という方。取り付けてから1年、2年でエアコンが冷房が出ない、暖房が出ない。という方に向けたブログになっています。

よく言われますが、エアコンのガスが毎日少しづつ漏れて行くから10年経過するころにはガスの量が減っていても仕方ない。ということを工事業者から言われたというお客様がいます。
結論、間違いです。

仕事柄20年前のエアコンでも取り外し工事をしますが、ガス漏れがありません。そもそも、毎日少量ずつ漏れているなら10年経過する前にエアコンの動作不良が起きるでしょう。

昨今はYouTubeやグーグルでどこのだれが書いたかわからない適当な記事を鵜吞みにしている電気工事屋、エアコン取付業者が非常に多く、知識も不十分なまま工事行く業者が増えています。ケーズデンキやヤマダ電機などの大手下請けでも働いているのを2020年に確認しています。

もし、自分の家のエアコンが急に送風モードになってしまった。冷房、暖房が出ないけど、室内機からは風が出ている。という状態の方は参考にしてみてください。

また、引越しをこれから控えている方で、エアコンを移設したい、エアコンを売りたい、という方にも是非参考にしていただければと思います。

目次

  1. エアコンのガス漏れの兆候
    1-1.エアコンのガス漏れのサイン
    1-2.エアコンガス漏れの調べ方
  2. エアコンのガスが漏れる原因
    2-1.エアコンを移設するときにガスが漏れる
    2-2.エアコンを取り付けるときにガスが漏れる
    2-3.新品でも数台に1台はガスが入っていない
    2-4.室外機を移動することによりガスが漏れる
    2-5.ガス漏れではない場合もガス漏れの症状が出る
  3. エアコンを売るときの注意
    3-1.不具合があった場合のリスク説明がない買取業者は利用してはいけない
    3-2.不具合は年々増加している
    3-3.騙されないで!取り外し済みのエアコンは買取されない
  4. 実際にエアコンのガス漏れ相談・修理とはどのようなケースか?
    4-1.お手持ちエアコンのガス漏れ修理
  5. 取付工事のプロが嫌うメーカーとは?
    5-1.家電量販店で教えてくれない人気メーカーと不人気メーカー
    5-2.エアコンを買う前に調べること
  6. エアコンはガス補充する?修理する?ポイントとは
    6-1.ガス補充をしたからなおるわけではない
    6-2.エアコンの修理は高額なものばかり
    6-3.修理保証はメーカーにより変わる
    6-4.製造年数、もしくはメーカーによっては買い替えも視野に

1.エアコンのガス漏れの兆候

1-1.エアコンのガス漏れのサイン

エアコンのガス漏れが発生した場合は冷房、暖房の性能が低下していきます。車を持っている方はカーエアコンの冷房と比較して、空気がそれよりも冷たいかどうか判断するといいでしょう。
あきらかにぬるい場合はガス漏れですし、微妙、と思った場合は目安にしてください。

そのほかにも、

  • 室外機のファンが頻繁に止まってしまう。
  • エラーコードが出てしまう。
  • 室内機のタイマー、電源のランプが点滅、もしくは赤く光ってしまう。
  • 室内機からの風が止まってしまう。

などがある場合はエアコンの不具合、ガス漏れがある可能性が高いです。

1-2.エアコンガス漏れの調べ方

エアコンのガス漏れを調べる方法は非常に簡単です。室外機のこの部分。白く霜がついてしまう場合はガス漏れ、もしくはガス詰まり(内部にごみが詰まっている。修理するなら交換をした方がマシ。という費用がかかる)という症状です。

大きく症状は4段階。

冷房運転をしていることを条件にして、重症なものから書くと、

配管を触っても冷たくない。霜もつかない。

末期症状です。ガスがほぼ0。空気が中に入っているので圧縮機の爆発の恐れあり。今すぐ使うのをやめて施工業者へクレーム入れてください。ケーズデンキは製品の保証が死ぬまで、という噂があります。つまり、あなたがエアコンを捨てないで使い続ける限り、エアコンの不具合があったら修理対応をする。ということです。私はその話を聞いてケーズデンキの下請けをお断りして違う量販店の下請けに入りました。

霜がついて真っ白。配管は冷たい。

ガスがなくなる一歩手前。ガス補充すればまだ長く使える可能性もあります。

ポンプダウン中に白くなり霜がついてしまう(もしくは短い時間霜がつく)場合

高い確率で取付の時(新品で買ってから一度も移設してないなら)にガスが漏れた状態です。ガスが少し抜けた状態になります。取付工事の時にしくじって少しガスが漏れた!でも言わなければわからないしこのまま逃げよう、という業者にやられたパターンです。性能はそこまで落ちていませんがガスが漏れている状態です。

冷房運転、ポンプダウン中に配管に霜がつかないで、配管は冷たい場合。

正常です。ガス漏れはありません。

おおきくこの4つの症状、調べ方になります。

2 エアコンのガスが漏れる原因

2-1.エアコンを移設するときにガスが漏れる

エアコンを引越しで新居に持っていきたいと考えている方でトラブルになるのはこのパターンです。

  • エアコンの取り外しの時にガスが漏れる。
  • エアコンの取付の時にガスが漏れる。

どちらかになります。

エアコンの取り外し工事でガスが漏れるのは取り外しの時にずっとそばにいてスプレー缶のように【ぷしゅー】という音が3秒以上聞こえたらアウトです。3秒以内に【ぷしゅぅ。】と弱くなっていく音はまぁセーフです。

取付の時も同様です。ガス開放といいますが室外機からガスを出すときにガスが漏れている、真空引きで‐0.1になる前に真空引きをやめている場合はガスが漏れている可能性があります。

引越しの移設費用は4万円程度かかる場合もあり、自分で取り外し、取付工事をする人も実際にいますし、毎年一定数「エアコンが壊れて修理してほしい」という電話をしてくる方もいるくらい件数としては多いです。

2-2.エアコンを取り付けるときにガスが漏れる

家電量販店、ネット通販などで購入して業者が取付に来ましたが、手抜き工事でガス漏れしている場合です。名前を出したいのですが訴えられるので出せません。〇〇と〇〇は仕事の単価が異常に低く工事業者は件数をたくさんこなしてなんぼ、という暗黙のルールがあります。

このような量販店、工事業者、通販業者のものを購入してしまうと、やってはいけない工事の区別もつかずトラブルになりますし工事自体の質が低く、エアコンの不具合、ガス漏れの原因にもなります。

2-3.新品でも数台に1台はガスが入っていない

日立でも、ダイキンでも有名メーカーでもおこりますが、新品のエアコンでもガスが入っていない場合があります。それは本当に小さな穴が開いていて、製造から納品までに抜けてしまうことがあるそうです。これはメーカー、エアコンの卸業者なども言っていますので仕方がないことなのです。初期不良保証があるので、一切気にしないでも大丈夫です。ただ、穴が開いているのでガス補充をいくらしても無駄です。大概ガスの補充をして1週間以内にまたすべて抜けてしまうときはこの穴が原因のことがあります。

2-4.室外機を移動することによりガスが漏れる

最近多いですが、大きな地震により室外機が揺れてしまう場合や、外壁塗装などで室外機を無断で動かされた場合など、室外機を触ることでガスが漏れます。

エアコンに使われる銅配管は年月とともに固くなります。実際に銅配管の金額も1年変わるだけで新品の価格が数千円変わるくらいです。それだけ新鮮さが求められています。

その配管、経年劣化で固くなっている状態で触ってしまうと接続部分がずれてしまいガスが漏れてしまいます。室外機の掃除をするためにずらす方もいますが、エアコンの寿命を削る行為なのでお勧めしません。説明書などにも室外機はさわらない。と記載があるのでやめましょう。

2-5.ガス漏れではない場合もガス漏れの症状が出る

エアコンのガス漏れというのは結構適当な言い方で、配管に霜がつく理由はほかにもあります。代表的なのは

  • ガス詰まり
  • 膨張弁の故障

この2つになります。

ガス詰まりはその名前の通り、配管の中でガスが詰まり流れが悪くなることで冷えなくなり、その結果ガス漏れと同じような症状が出ているという場合です。

膨張弁の故障については、水道の蛇口のようなもので、エアコンがガスの流れをコントロールしています。多ければ冷える。少なければ冷えない。と思っていればいいです。この流れる量の調整がうまくいかず、ガスが足りなくなり、ガス漏れと同じような症状になります。

 3.エアコンを売るときの注意

3-1.不具合があった場合のリスク説明がない買取業者は利用してはいけない。

もし、今引越しを考えていてエアコンを売りたい。と考えているならあなたはまず自分のエアコンが壊れていた場合はどうなるのか?ガス漏れと診断された場合はどうなるのか?ということを考えないといけません。

エアコンのガス補充費用の相場は1万円以上になります。買取価格から費用を引かれても手元に残るのか?それとも払わないといけないのか?

ポイントは、

  • 不具合があった場合の説明があるか?ない場合は要注意。
  • 不具合があった場合、買取価格は下がるのか?いくらになるのか?の説明が明確か?

この2つです。買取業者は優しくありません。不具合があれば買取価格を一気に下げてきます。特に事前の説明がない場合は「下げ放題」なので、いくら請求されるかわかりません。

例えば、当店であればガス漏れがあった場合は5,500円の費用になります。と説明がありますのでダメな場合は5,500円支払う形になりますが、何も言われなかった場合は1万円、2万円と請求される金額が不明なので当日になるまでわかりません。

リスクがあること、費用などを隠さないで説明してくれる買取業者を選びましょう。

3-2.不具合は年々増加している

不具合が年々増加している。というとエアコン自体が壊れやすくなっている。と思ってしまうと思いますが、年々壊れやすくなっているには理由があります。単純に2つです。

①技術者のレベルが低い

皆様は、エアコンの取付工事がどのくらいかかるか知っていますか?

標準工事の場合ですが、工程を省略しないで、最初から最後まで古くからやられている工法で取り付けるとおおむね60分~90分以内です。

2時間以上かかる方のエアコンはガス漏れの症状が出ている場合が多いです。つまり、若くても年寄りでも【素人】なんです。熟練しているプロのように見えるのは歳のせいです。

ちなみに、大手家電量販店時代によく言っていましたが、手を抜くところは手を抜いて早く終わらせて次に行かないと売り上げにならない。というのは請負業者の常識です。

②エアコン自体の質が悪い

これは、ダイキン、Panasonic、三菱などのメーカーではありません。アイリスオーヤマ製、ハイセンス、ニトリなどの新参メーカーになります。

ネットで、○○(メーカー名)空白エアコンガス漏れ。などで検索するとたくさん出てきますが、購入後2年で壊れた、保証期間が切れた直後に壊れた。引越し先で冷えない。などのトラブルが多いです。エアコンのガス漏れじゃなくても膨張弁不具合もありますから、機械的故障かもしれません。安い低価格エアコンの普及により、エアコンのトラブルは年々よく聞くようになりました。

エアコンの取り外しに引越し業者の下請けを利用される方、自分で取り外し工事をされる方もいますが、エアコンはすぐに壊れてしまうので注意が必要です。

3-3.騙されないで!取り外し済みのエアコンは買取されない

壊れたエアコン、不具合のあるエアコン、処分はどうしますか?お金をかけて捨てたくないですよね?ただもし壊れたエアコンが新しかったら、『売れる』と思いませんか?引越し業者などに『安く取り外してあげるから売ってみれば』という事を言われたら要注意です。なぜなら、取り外し済みエアコンは売れないからです。新しいエアコンでも買取されなくなります。買取されて目安が2,000円程度でしょう。取り外し工事費用が5,000円、売却価格が2,000円では損です。

当店では、壊れたエアコン、故障したエアコンでもメーカーや台数によりますが取り外し工事費と出張費込みで0円、無料回収が可能な場合があります。

現時点では、製造15年前程度まで無料回収が可能です。

メーカーはPanasonic、ダイキン、富士通、三菱、東芝のエアコンに限ります。加須市本店から近ければ壊れたエアコン1台から取り外し、回収が可能です。

少しでも費用をかけないで処分したい。古いエアコンでも高く売りたい。と思ったら参考にしてください。

4.実際にエアコンのガス漏れ相談・修理とはどのようなケースか?

4-1.お手持ちエアコンのガス漏れ修理

冷房があまりきかない。というご相談を頂きエアコンをチェックしに行きました。お客様がお引越し先から移設したエアコンでした。

  • メーカー:SHARP
  • 製造5年前のエアコン
  • 100Vの8畳用エアコンを6畳間で使っていました。
  • 配管の太さ:2分3分

8畳用エアコンを6畳間で使っていたのでパワー不足という事はないですし、夕方で曇っている日でしたので夏場とはいえそこまで暑くはない日でした。

今回のご相談は、引越し先から持ってきたエアコンの冷えが悪い、というもので取り外しはお客様ご自身でYouTubeを見ながらやったそうです。

取付は集客サイト(くらしのマーケット的なエアコン工事を頼むことができるサイト)で保証なしで取り付けたそうです。

今回ご自身で取り外し工事をして、取り付けの時もガス漏れの可能性があるから保証できない。と言われていただけあり、お客様ご自身が何が原因かわかっていたようで、修理は非常にスムーズでした。

まず、ガスが漏れている可能性が非常に高く、内部に空気も入っている可能性があるのでガスを完全に抜き、新たにガスを補充し、接続部分を再加工(場合により配管の交換)するようになります。

ご自身でYouTubeを見ながら移設したけど、うまく取り外せない、取り付けができない、冷房、暖房がでない、というのはお問い合わせでかなり多い部類になります。近年はYouTubeで取り付け方法、取り外し方法が簡単に見れますが、正しく工事ができているかは別問題です。費用を浮かせようと自分でやる方もいますが、壊してしまっては元も子もないので、取り外しの時にガスが漏れてしまったらそのまま進めないで修理のご相談をしてください。早い段階でお電話いただければガス漏れの修理費用が1万円程度で済む場合もあります。

5.取付工事のプロが嫌うメーカーとは?

5-1.家電量販店で教えてくれない人気メーカーと不人気メーカー

人気メーカーはPanasonic、ダイキン、三菱が3強です。製品の信頼度が高く、取付をするなら私もこの3メーカーを友人に勧めます。

不人気メーカー、私が友人に勧めないのはアイリスオーヤマ、ニトリ、ヤマダオリジナルモデルなどの新参メーカーです。

5-2.エアコンを買う前に調べること

機種の口コミではなく、メーカーの口コミを調べてください。

たとえば、アイリスオーヤマのエアコンの口コミを見た時に、購入して1年ちょっとで冷えない、2年しないで壊れた、などの口コミを見ました。当たり外れなどもありますが、メーカーの口コミは非常に大事です。

6.エアコンはガス補充する?修理する?ポイントとは

6-1.ガス補充をしたからなおるわけではない

エアコンが故障した場合、ガスが漏れている以外にも不具合の原因がいくつもあります。

  • 膨張弁が壊れてガスがうまく流れていない。
  • 連絡線に不具合がおきている。
  • ガス詰まりをしている。
  • 基盤が故障してコンプレッサーがうまく動かない。
  • フレア接続部に隙間があり漏れている。

など、冷えない。というだけでもいくつも故障の原因があります。

エアコンが冷えない=ガス漏れ、と判断してしまうと無駄な修理費用が発生する可能性があります。

6-2.エアコンの修理は高額なものばかり

エアコンの取付工事は2万円弱が相場になります。もし、ガス漏れの場合はガス補充になるのですが同じく2万円∼3万円。膨張弁の修理では5万円程度、連絡線の不具合の場合でも1万円以上の費用がかかります。

エアコンを自分で取り外し、取付をしたり、安いエアコンを購入すると万が一壊れた場合に費用が高額なものになってしまいます。

6-3 .修理保証はメーカーにより変わる

長期保証に入っていれば大丈夫、と安心している方も多いですが、保証内容はバラバラです。必ずしも無料で修理してもらえるとは限りません。初めから保証があるから大丈夫、ではなく、壊れなそうなものを使った方が精神的に安定して生活ができますよ。

6-4.製造年数、もしくはメーカーによっては買い替えも視野に

6畳用エアコンの場合ですが、製造5年以上経過している場合、特に製造7年以上の場合は修理ではなく買い替えを検討されてみてはいかがでしょうか?

エアコンの耐用年数は10年と言われています。中には20年使える当たりの冷蔵庫もありますが、早いと数年で壊れてしまうハズレもあります。

購入して数年以内であればもったいない気持ちもありますが、安いメーカーのエアコンであれば買い替えをした方が無難です。せっかく修理をしても違うところが壊れてしまう可能性もありますので、古くなったエアコンを修理する場合は慎重に検討した方がよいです。

まとめ

引越しシーズンの3月、4月はエアコンのトラブルが多くなります。移設したものの、エアコンが動かない場合、ぬるい風しか出てこない。送風にしかならない。という時は非常に残念ですが故障している可能性があります。ガス補充程度で修理できれば無難ですが、点検費用なども含めるとかなり高額になってしまいます。もし取り外しの段階でガスが漏れてしまった、という時は下手に手を出さないですぐにプロに修理依頼をすることで無駄な費用を最小限に抑えることができます。また、そのまま取り外し工事も頼むことで移設後の故障リスクを最小限にすることができますので、エアコンのトラブルでお悩みの場合はぜひ参考にしてみてください。